安い老人ホームの探し方とは?種類や相場価格、介護度の違いによる金額差を解説

安い老人ホームの探し方とは?種類や相場価格、介護度の違いによる金額差を解説

老人ホームに入居するには、多額の費用がかかるというイメージが強いものです。しかし実際は高額な老人ホームばかりではなく、比較的安い価格で利用できる老人ホームも見つけられます。
本記事は、費用が安い老人ホームや介護施設に入居する際の費用相場など、老人ホームにかかる費用を解説します。

費用の安い老人ホームってどんなところ?

老人ホームへ入居するには、入居時に多額の費用がかかり、毎月かかる費用も安くはないと思われがちです。確かに入居時に支払う入居一時金や毎月かかる費用が高額な老人ホームは日本全国に存在します。そのような高級老人ホームでなくても、老人ホームでかかる費用は立地やサービス内容などによって大きな幅があり、比較的安い費用で利用できる場合もあります。

とりわけ費用がかかりにくい老人ホームは、公的施設である「特別養護老人ホーム」です。公的施設のため毎月かかる費用が安価で、入居時に入居一時金の支払いも必要ありません。

しかし、原則要介護3以上の高齢者を対象としているため入居要件が厳しく、入所待機者が多い施設も存在します。入所要件が原則要介護3以上に改正された2015年以降、入居待機者は減少したといわれていますが、特に都市部の施設では入居要件を満たしていても入居困難な状況が続いています。

また民間施設の「軽費老人ホーム」とも呼ばれる「ケアハウス」は、比較的安い費用で利用できる施設です。家族の支援を受けられなかったり、身寄りがいなかったりする高齢者を対象とした施設で、自治体や社会福祉法人が運営しています。

ケアハウスはA型・B型・C型の3種類に分かれており、それぞれ入居要件が異なります。費用は安いものの、基本的に個室を利用でき、介護度が上がっても退去を求められることがない点が、ケアハウスのメリットです。

老人ホームや介護施設に入居する際の費用や相場価格

老人ホームや他の介護施設を利用する際にかかる費用は、千差万別です。同じ種類、同じ運営者の施設でもかかる費用が異なることもあるほど費用差が大きいため、老人ホームなどの介護施設利用の相場価格を算出するのは困難といえます。

あくまでも参考ではありますが、施設の違いによる月額費用の相場は以下のとおりです。

・特別養護老人ホーム:5~15万円
・介護付き有料老人ホーム:20~50万円
・住宅型有料老人ホーム:10~50万円
・サービス付き高齢者向け住宅:10~30万円
・グループホーム:15~20万円
・ケアハウス:5~30万円

これらの費用には、一人ひとりの介護サービスにかかる自己負担額に加えて、居住費や管理費なども含まれます。なお、入居の際に必要となる入居一時金に関しては、前述のように特別養護老人ホームでは一切かかりません。その他の施設でも入居一時金がかからない場合がありますが、支払いが必要な場合数十万~数百万円が一般的な額です。

老人ホームや介護施設の種類による費用の違い

老人ホームなどの介護施設の種類が異なるとサービス内容も異なることから、施設の違いは費用の違いに大きく関わるポイントです。最も安い費用で利用できる特別養護老人ホームと比較すると、民間施設の有料老人ホームは手厚い介護やサービスが受けられる代わりに費用が高価です。

民間の介護施設の場合、サービス内容や食事、設備や居室の質などにこだわるほど費用も高くなります。個室か多床室かの違いだけでも、毎月かかる費用に差が出ます。食事の内容が豪華だったり選択制で好みの食事を食べられたりする、日当たり良好の個室、医療体制やリハビリ施設など施設の充実度合いも、費用が高くなる要素です。

施設の立地も費用に関わってきます。公共交通機関のアクセスが良い施設はかかる費用が高く、反対にアクセスが不便な場所にある施設は、同じクオリティの施設でも安く済むこともあります。
そのため、同じ種類の施設でも費用が大きく異なることも多いのが、民間施設の特徴です。

以上のことから、介護施設の種類によって費用が変わるのは明らかですが、民間施設の場合は同じ種類の施設でも費用に大きな差が生まれることも把握しておくべきでしょう。

介護度による費用の違い

基本的に、要介護度が重くなるにつれて介護サービスにかかる費用は高くなります。介護保険の対象となるサービスは一部が介護保険で賄われますが、老人ホームをはじめとした介護施設では入居者の介護度に対応した介護サービスを提供するために、介護度によっても費用が変動します。

特別養護老人ホームは要介護3以上の介護度が重い高齢者を対象としている施設ですが、公的施設のため同じ要介護度の受け入れを行う施設よりも費用が安く済むのが大きな違いです。

まとめ

老人ホームは高額な費用がかかるところも少なくありませんが、よく探してみると安価でも利用できる施設は見つかります。介護度が高くなるとおのずと費用もかかってきますが、安い老人ホームを探すなら、特別養護老人ホームのような比較的安価な施設などの選択肢もあります。今回紹介した費用差を生むポイントを元に、施設の情報をチェックしてみてください。

さらに詳細情報を知りたい方は、ぜひ一度近畿老人ホーム紹介センターへお問い合わせください。知識と経験の豊富なスタッフが相談に載らせていただきます。

また近畿老人ホーム紹介センターでは、奈良県の老人ホームを中心に大阪府の老人ホーム京都府の老人ホーム兵庫県の老人ホーム滋賀県の老人ホーム和歌山県の老人ホームをワンストップでご紹介できますので、ぜひ一度WEBサイトもご覧ください。

この記事を書いた人

近畿老人ホーム紹介センター編集部

近畿老人ホーム紹介センター編集部が監修するコラムです。 近畿老人ホーム紹介センターは、奈良県を中心に10年以上の老人ホーム紹介事業をおこなっている経験から、介護業界の情報を熟知したスタッフが揃っています。 老人ホームや介護施設への入居を考えるうえで役立つ情報をお届けします。 ・奈良県唯一の老人ホーム専門誌「シニア住宅情報」発刊 ・公益社団法人 全国有料老人ホーム協会 高齢者向け住まい紹介事業者 ・高齢者住まい事業者団体連合会(高住連)登録紹介事業者

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